紫外線による肌へのダメージは、いくら対策をしていても日々の積み重ね。
貯金のようにちょっとづつちょっとづつ貯まっていきます。
でもお金のように簡単に消えてくれはしないのよね。
そして肌の奥に貯まり細胞のDNAを傷つけ、ある一定のレベルに達した時に「シミ」として表面に顔を出します。
だから少しでもシミが出来ないようにするためには、まず「シミ」ができる過程やメカニズムについて
ちゃんと知っておくことが重要なのよ!
紫外線の本質とは?
太陽から私たちが浴びる光には
- 可視光線……50%(まぶしさ)
- 赤外線……45%(暑さや熱)
- 紫外線……5%(何も感じない)
そして紫外線にはA波(UV-A)とB波(UV-B)があります。
A波(UV-A)
弱いエネルギーで少しづつじわじわと肌に浸透していく。雲も通り抜けるので曇りの日でも着実に肌に影響を与えます。
B波(UV-B)
強いエネルギーで肌を赤くしたりヒリヒリさせます。雲を通り抜けにくい。
となります。つまり紫外線自体は太陽光の5%くらいしかなく、まぶしさも熱も感じません。
シミができる過程

- 紫外線を肌が浴びる
- 情報伝達物資がメラノサイトにメラニンで肌を守るよう指示
- メラニン色素の生成が始まる
- 徐々に表皮までメラニン色素が達し、肌が黒くなる。
- 時間の経過とともにメラニン色素は剥がれ落ちる。
1から5の過程をターンオーバーと呼び、通常その周期は約28日とされています。
しかしターンオーバーを過剰に繰り返したり、加齢や生活習慣の要因などにより、
その周期が乱れると、メラニン色素が過剰につくられつづけ、剥がれ落ちずに表皮にとどまってしまいます。
つまりこれが「シミ」というわけなのです。
シミができてしまったら?
基本的に一度出来あがってしまったシミがなくなることはまずありません!
ただ、薄い色の出来立てのシミは美白化粧品やシミクリームを塗り続けることによって薄くすることは可能です。薄いシミならば、メイクなどで上手に隠すこともできますしね。
ただ、今後さらにシミが濃くなっていくことを防ぐために、UVケアの徹底はとても重要です!
正しいUVケアは、これが正解!
UVケアは日差しの強い晴れた日や夏にしかしない方も多いと思いますが、
これは大きな間違いです。
紫外線は、年中無休で晴れた日も曇った日でもアナタの肌に襲いかかります。
そして確実にそれは、貯蓄のように蓄積され、シミとなって姿をあらわします。
UVケアは一年中、外出するときはかかさず行いましょう!
日焼け止めクリームの塗り方のポイント
1.使用しているクリームの適量を守る。
沢山塗ったっからといって、効果がアップするわけはありません。肌を傷めてしまっては本末転倒です。
商品によって成分の強い弱いがあるので説明書などをよく読んで適量を使用しましょう。
2.外出する直前ではなく、少なくとも30分以上前に塗る。
日焼け止めクリームは、肌に浸透するまで時間がかかるので、
塗った直後のUVケア効果はあまり期待できません!
3.ムラなく塗って肌に隙間をつくらない。
全体にムラなく塗りましょう! 特にシミのできやすい頬骨あたりは入念に!
4.上からファンデーションで仕上げ
さらに確実に、UVケアするためにパウダーファンデーションを上から重ねます。
2時間くらいチョット外に買い物などに出かける場合は、ファンデーションだけでもOKです!
日焼け止め化粧品を選ぶポイントは?
紫外線はたくさん浴び続けると確実に肌の老化を早めます。若い頃太陽の下で活躍したスポーツやサーファーが、
30代でも老けて見えるのは明らかに、普通の人よりも紫外線を浴び続けていたからでしょう。
肌の老化は人間にとって避けられませんが、早い段階でのケアによって遅らせることは可能です。
UVケアは年中無休で必須、だからこそ、自分の肌を守る日焼け止め化粧品の選定はとても重要でです。
日焼け止め化粧品に含まれる成分について充分理解しましょう。
日焼け止め効果のある成分は主に2種類
●紫外線吸収剤
文字通り紫外線を吸収する化学物質です。
紫外線には上記のとおりA波(UV-A)とB波(UV-B)がありますが、両方を同時に防ぐことが重要です。
A波(UV-A)に効く吸収剤……パラソールA、メギゾリルSXなど
B波(UV-B)に効く吸収剤……桂皮酸、オキシベンゾンなど
●紫外線散乱剤
金属を酸化させた物質により、紫外線を肌の上で反射させる働きがあります。
酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、カオリン、タルクなど
日焼け止め化粧品を選ぶ2つのポイント
日焼け止め化粧品には以下の3つの成分が入っていることが重要です。
1.PAとSPF
- PA……A波(UV-A)を防ぐ
- SPF……B波(UV-B)を防ぐ
長時間外にでるときはPAとSPFが高いもの選ぶのが効果的ですが、肌が弱い人はかえって負担を与えてしまうので要注意です。
お買い物やちょっとした外出の場合
目安としては夏の外でのレジャーやスキーを長時間楽しむ場合。
- 普通の肌 PA +++ SPF 50 の表記のもの
- 敏感肌 PA +++ SPF 30 の表記のもの
2.敏感肌には紫外線吸収剤フリー
敏感肌の人には紫外線吸収剤は、肌にとって刺激となってしまうので紫外線吸収剤を含まない商品を選びましょう。
「紫外線吸収剤不使用(フリー)」「ノンケミカル」の表示のもので、クリームタイプや乳液タイプがおすすめです。